「女子の人間関係」の本のあらすじ、感想などをまとめました。苦手な「女」の人間関係をスムーズにするには・・・

あるきっかけから心穏やかに明るく生きる方法を探求している「にわとり印のごきげんブログ」

作成者のNikoです。

女性同士の人間関係。苦手と感じている方も多いのではないでしょうか?

私もその一人でしたが、

今回はその悩みがかなり改善した本をご紹介したいと思います。

タイトルはズバリ「女子の人間関係」です。

「女子の人間関係」ってどんな本?

女性同士の関係をスムーズにするためのヒントが沢山書かれた本

「女子の人間関係」は、2014年にサンクチュアリ出版より初版が発行された書籍です。

この本には、女性同士の関係をスムーズにするためのヒントやアイディアが盛りだくさん。

話題を呼び、2020年の15刷時点で累計12万3,000部を突破しているようです。

この本の大きな特色は、

女性に多くみられる(もちろん個人差はある)とされる 

  • すぐ感情的になる
  • 裏表がある
  • 男性の前で演じる
  • 群れたがる
  • 張り合ってくる
  • 陰口が好き

などの「困った特徴」のことを、

筆者があえてカギカッコつきの「女」と表現しているところです

(前略)いわゆる「女」の嫌な部分を、本書ではカッコつきの「女」と書くことにします。これは女性そのものを意味するのではなく、いろいろな女性に見られる、一連の困った特徴のことを呼ぶと理解してください。

水島広子著 「女子の人間関係」 サンクチュアリ出版 P186より引用

水島さんは、この「女」について理解することで、女性同士の人間関係がスムーズになることを述べています。

作者は精神科医の水島広子さん

水島広子さんは慶應大学医学部&大学院卒の精神科医で、現在は対人関係療法専門クリニックの院長先生です。

衆議院議員のご経験もあり、心の平和を目指すアティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)の代表も務めていらっしゃいます。

この本の構成

この本はプロローグ、chapter1~9、エピローグで構成されています。全214ページです。

プロローグにはこの本の概要が、

chapter1には「女」がつくられる背景やその特徴が書かれています。

そしてchapter2~9には色々な「女」についての具体的なケースその対処方法について

下記の3つのステップにのっとった詳細が書かれています。

(前略) ステップ1 巻き込まれない とりあえずの対処法

(中略) ステップ2 自分を守る 攻撃の対象にならないよう、自分の身を守る方法

(中略) ステップ3 「女」を癒やす 本当の意味で、相手と良い関係を築くには

水島広子著「女子の人間関係」サンクチュアリ出版 P46より引用

最後に、エピローグとしてこれまでの内容が簡潔にまとめてあります。

出版元のサンクチュアリ出版のページ(←クリックでリンクします)にて、

目次(事例のタイトル)や序章を確認することができます。

この本のあらすじやポイント

※繰り返しますが、この本でいう「女」とは女性そのものではなく、「女性に多いとされる一連の困った特徴」のことを指しています。

「女」の正体は「傷ついた心」

「他人から傷つけられてきた人」と特徴が似ている

chapter1にある重要ポイントは、

「女」の特徴が、「他人から傷つけられてきた」人の特徴に似ているということです。

実は、「女」が持つ特徴の多くが、虐待やいじめなどにより他人から傷つけられてきた人たちに見られる特徴と共通しているのです。(中略)一概に「同じ」とは言えないのですが、似たような傾向があることは確かです。

水島広子著「女子の人間関係」サンクチュアリ出版 P18より引用

いつも自分を否定されてきたり、虐待的な扱いを受けたりと、

「他人から傷つけられてきた」人と共通する「女」の特徴として

  • 自分と違う意見を持っている人に対して、「自分が否定された」と感じる
  • 自分の気持ちを率直に打ち明けず、「正論」風の言い回しをする
  • 人を見たときに「自分の敵か味方か」を区別したがる
  • 「自分の領域」と「他人の領域」の区別がつきにくい

が挙げられると水島さんは指摘しています。

「女」がつくり出されてしまう背景がある

また、水島さんは「女」がつくられる背景として

  • 女性は昔から「男性に選ばれる性」であり、「外面が重視」されやすかった
  • 女性は昔から控えめで気が利くなどの「女性らしさ」を要求されてきた
  • 女性の社会進出機会は増えたとはいえ、男性中心の社会にいる

などをあげ、どんな女性も多かれ少なかれ傷ついて生きてきている点を指摘しています。

「女」の特徴というのは、それらの傷の症状のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。

水島広子著「女子の人間関係」サンクチュアリ出版 P41より引用

このような状況の中で生きてきた結果、多かれ少なかれ「女」度が高くなってしまうことは自然なことであると水島さんは考えているのですね。

沢山の「女」の事例から学ぶ

上記したように、chapter2~9では「女」に関する具体的なケースとその対処方法が、3つのステップに基づいて紹介されています。

この具体的なケースの一例を紹介します。

  • 会社の同僚の女性から嫉妬されて困っている
  • 女友達から自分のライフスタイル(ワーキングママか専業主婦かなど)について否定されて嫌な思いをしている
  • ママ友から仲間はずれにされた
  • 女友達から何かと口出しされて困っている
  • 彼氏や結婚相手ができたら女友達が変わってしまった
  • 母と娘の問題
  • 嫁姑の問題

まだまだ他にも。沢山の事例から学べます。

ちなみにどの事例の解決法にも前提としてあるのが、「女」を「否定」しないことであるようです。

「女」に巻き込まれずに自分を守ろう

困った行動をとる「女」に巻き込まれないことために大切なことは、「女」について理解し、「女」を「女」の目で見ないことであると水島さんはいいます。

(前略)そこで起こっていることが単なる「『女』のパターン」なのだと理解することです。つまり、それ以上の意味づけをしないということです。「この人は人格的に問題があるのではないか」「この人は自分に対して特別な悪意を持っているのではないだろうか」などと考えるのではなく、単に「『女』だからこういう条件下ではこう反応しているだけ」と見ればよいのです。

水島広子著「女子の人間関係」サンクチュアリ出版 P49より引用

自分自身の「女」度を下げ、自分は「女」にならないことが幸福のカギ

本書では主に、女性同士の人間関係でうまくやっていくために、「女」について良く知り、その正しい扱い方を身につけると共に、自分の「女」度を下げる、というお話をしてきました。

水島広子著「女子の人間関係」サンクチュアリ出版 P208より引用

ここでいう「女」度を下げるとは、

  • 温かい心は持ちつつも、基本的に「人はそれぞれ」と考える
  • 裏表をつくらない
  • 相手に対し、男女問わず自然体でいる。演じない
  • 「どうすれば好かれるか」ではなく「自分がどうしたいか」に興味を持つ
  • 恋人などができても女友達を変わらず大事に扱う
  • 陰口を言わない
  • 自分と他人のそれぞれの領域を尊重する

のような行動であり、

このように「女」度を下げ「女」を手放すことにより女性同士の関係が改善するのみならず、

自分自身がとても自由で力強く感じられるようになることを水島さんは述べています。

読んでみての感想

過去に私が悩んできた対人関係も、相手は女性であることが多い(というか思い返せばほぼ女性(;^ω^)だったのですが、

その悩みがこの本のおかげで俯瞰的に見れた気がしました。

これからは少しずつ、女子の人間関係が怖くなくなっていくように感じました。

その大きな理由は、こちらを嫌な気持ちにさせる相手の言動が

「相手そのものが悪人」というのではなく、「相手が自分を超嫌っている」のでもなく、

ただただその人の中の「女」のなせる業だったと気付けたからです。

ちなみに以前、「わたしがわたしを助けに行こう」(←過去記事にリンクします)を読んだときにも似たような感覚でした。「女」も「ナイトくん」も、「傷ついた存在」なのですね。

そして私にとってさらに重要な気づきだったのは、

相手の「女」の嫌なところをスルー出来ずに巻き込まれてしまうのは、こちらの「女」が反応しているから、ということ・・・!

「女」の振る舞いを見て不愉快に感じるのは「女」の心。

水島広子著 「女子の人間関係」 サンクチュアリ出版 P186より引用

第9章でみたように、何らかのストレスの背景に自分の「女」がある場合も少なくありません。(中略)それが「女」ゆえの感じ方であることがわかったら、さっぱりとやめてしまえば、軽やかな自由の広がりを感じられると思います。

水島広子著 「女子の人間関係」 サンクチュアリ出版 P209より引用

うわー!

私はこの本を読んで、自分の中の沢山の「女」の存在に気が付きました!!

相手の環境について自分にないものを妬んだことはなかったか?相手の意見に無意識に対抗していなかったか?なんとなく男性に甘えていなかったか?

・・・過去に思い当たる節がありありで、非常に恥ずかしい気持ちにもなりました・・・

でも今回、それに気づけたことが本当に良かったです。

また、水島先生が紹介した「あえて、ちょっと変わった人になる」という手法

(同調できなくても相手を否定せず、自分が変わっているからだと伝える。変わっていることにより陰口をたたかれる可能性はあるが、実害はほとんどない)

も取り入れていきたいと感じました。

「女」度を下げ、人間として成長していきたい・・・!!

実はこの本、前回(発行された頃)一度読んだときは今回ほど深く腹落ちしなかったのですが、今回このタイミングで読んで非常に心に刺さりました

ロングセラーになっていることも納得です

女性同士の人間関係で悩んでいる方には、心から、おすすめの本です!!


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