最近少しずつ話題になってきている「エンパス」という言葉。
簡単に言うとどのような人のことを指すのでしょうか?

エンパスとは
さまざまに解釈されている「エンパス」ですが、ここでは関西大学文学部心理学専修の教授で、エンパスについての論文や書籍を多数書かれている串崎真志さんのことばをご紹介したいと思います。
串崎さんは、エンパスについて次のように表現しています。
エンパスは、良くも悪くも、人の感情(というよりエネルギー)をスポンジのように吸収してしまう人たちのことです。
串崎真志著「エンパスのためのイメージ練習イラストブック」特定非営利活動法人ratik発行 P1より引用
エンパスの特徴は、人の影響をとても受けやすいことです。人の痛み、ストレス、感情が、自分の中に直接、入ってくるように感じられます。
串崎真志著「エンパスのためのイメージ練習イラストブック」特定非営利活動法人ratik発行 P1より引用
また、アメリカ在住のベストセラー作家であるアニータ・ムアジャーニさんは、著書「繊細さは、これからの時代の強さです」の中で、エンパスについてこう表現しています。
エンパスは、世の中に対して独特な見方や感じ方をしています。つまり、エンパスはより深く物事を感じとってしまいます。エンパスは高い直観力を持っています。私たちは、あらゆる人が自分と同じように世の中を見ていると思っていますが、実際にはそうではありません。そのために、違和感を感じ、自分だけがずれているように感じるのです。
アニータ・ムアジャーニ著、奥野節子訳「繊細さは、これからの時代の強さです」㈱ナチュラルスピリット P6より引用
つまりエンパスとは、共感性が高く、周囲の感情やエネルギーを感じ取り、さらに吸収する人のことを指しています。
『エンパスのためのイメージ練習イラストブック』(串崎 真志 著) | 特定非営利活動法人 ratik(NPO法人 らてぃっく)学術電子書籍出版
エンパスの定義
エンパスは病気ではなく、上記のような気質や性質をもつ人のことを指しています(遺伝的要因のほか、環境的要因があるという説もあります)。
もちろん医学的な診断名は無く、さらに「エネルギーの吸収」という目に見えない特性を持つ人のことを指しているため、科学的に測定したり研究で証明したりすることが困難であるとされています。
なので今のところ、明確な定義やはっきりとした測定基準は確立されていないようです。
エンパスは学術的に定義・研究されておらず、さまざまな意味で用いられているのが現状である。
串崎真志著 「エンパス傾向とセルフケア」 関西大学学術リポジトリ P39より引用
ただし、共感力の高い人の特定の脳のメカニズムの研究、エンパスを測定するための尺度の研究なども専門家を中心に進められています。
エンパスの強み
エンパスについて書かれた「繊細さは、これからの時代の強さです」の著者、アニータ・ムアジャーニ氏は、「エンパスの強み」について次のように表現しています。
●心から相手の話に耳を傾け、その人の喜びや痛みを自分のことのように感じられる。
●直感力が強く、相手が何を必要としているか察知でき、物事の本質を把握できる。
●他人や自然のエネルギーに敏感で、他人に対する優しさや思いやりにあふれ、自然を大切にする。
アニータ・ムアジャーニ著、奥野節子訳「繊細さは、これからの時代の強さです」㈱ナチュラルスピリット P332より引用
繊細さは「弱さ」と誤解されることも多く、自信を失ってしまいがちな性質だと思いますが、エンパスならではの長所はたくさんあります。
特に人々が多くの癒しを必要としている現代において、エンパスの力が絶対に必要であるとアニータさんは語っています。
繊細さは、これからの時代の強さですーとんでもなく生きづらい世の中でエンパスのパワーを発揮する!- [ アニータ・ムアジャーニ ]まとめ
エンパスとは、一般的な人に比べて共感性が高く、周囲の感情やエネルギーを感じ取り、さらに自分のものとして吸収する人のことであることがわかりました。
目に見えない特性を持つ人のことであるため、今のところ、明確な定義やはっきりとした測定基準は確立されていないのが現状です。
その特性ゆえにいろいろな場面で疲弊しやすく、さらにマイノリティであるがゆえに周囲の人からも理解されにくいといった、生活しにくいという面があるようです。
しかし、共感力や直観力が高いこと、クリエイティブな活動が得意であることなど、その繊細な力は強みでもあります。
「エンパス」の特性を上手にコントロールしながら日常に生かす具体的な方法などについて、このサイトでもっともっと探っていきたいと考えています。
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