
負の連鎖を断ち切りたいお母さんのための「にわとり印のごきげんブログ」。
作成者のNikoです。
このブログのホームでマンガにしていますが、
私は30代半ばのある日、まるで脳内が大爆発を起こしたようになり、過去の記憶や感情が一気に頭の中をかけめぐるというちょっと不思議な現象を体験しました。

1週間程度で自然におさまったのですが、その渦中にいるときは「いったい私はどうなってしまうのー!?」とすごく不安だったことを覚えています。

体験するのは稀なことで、もしかしたらあまり需要はないかもしれませんが(;^ω^)
私を変えてくれた不思議な出来事の詳細について書いていきたいと思います。
私が体験した不思議な出来事の詳細
きっかけ
お手上げ状態の育児
私が二人目の妊娠を機に仕事を辞めて専業主婦になり、1年ぐらい経ったころのことです。私は思うようにならない育児や、家事や家族のこと(生まれた家庭の方)に対応しきれず、だいぶ参っていました。
この頃は、毎日スマホを見ながら現実逃避しようとすることばかり考えていました。
育児は衣食住に関わる最低限のお世話はしていたと思いますが、子供に充分な愛情を注いであげることはできていませんでした。
とにかくとても無気力で、毎日虚しくて仕方なかったのです。
この頃、私は自分が周りのママ達に比べてずいぶんとエネルギーがないことに気が付きました。
周りのママ達は楽しそうなのに、ちゃんと子どもを可愛がれているのに、自分はどうして毎日心理的にどん底なのだろう?
私はこの時期に初めて、漠然と「自分はどこかおかしいのではないか?」と思い始めました。
「自分」について調べ始めた
私は自分のどこがおかしいのかを探るべく、何かヒントを得ようと心理学関連の本を色々と読みはじめました。

人間の発達のポイントなどについて学んだり、これまでの自分の人生について簡単に年表のようなものを作ってみたりしました。
そうしているうちに、少しずつ昔ことが自然に思い出されるようになり、私に「頭を覆っていたフタ」のようなものが少しずつ開いて来るような感覚が出てきました。
大事なことは意外にも、「今」ではなく「過去」にあったのです。
ある本との出会いがトリガーとなった
そんなとき、加藤諦三さんの「誰にでもいい顔をしてしまう人」という本に出会いました。
この本を読んで、私は強い衝撃を受けます。まさに自分のことが書かれていると感じたからです。

『だれにでも「いい顔」をしてしまう人』は、他人や世間に合わせすぎて、あまりにも「自分がない」・・・その原因として、加藤さんは幼少期からの親との関係性を指摘していました。
実は私の育った家庭も、生存の危機を感じるほどではないものの、多少複雑で問題を抱えている家庭でした。
そのため成長過程において、理不尽な出来事や大変な出来事に巻き込まれることも多かったのですが、私は平気なふりをしながら「自分はちゃんとしている」「普通に成長している」と信じて疑わずに生きてきたのです。
そんなことにハッとさせられながらこの本を読んでいる最中に、「頭の中の大爆発」は起こりました。

「頭の中が大爆発」の渦中について
ピークは3日間ほど
爆発は「頭の中を思い出がめぐる」というような穏やかなものではなく、
「自分の意志とは関係なく、頭の中でまるで大噴火が起こったように勝手に過去の思い出が噴出してくる」状態でした。

あふれ出した記憶や感情は、幼少期の出来事から直近の事に至るまで様々で、やはり育った環境における親への怒りがとても多かったです。
「理不尽と思ったけど言えずに我慢したこと」「本当は嫌だったのに嫌と言えずに頑張ったこと」「何も気づかないふりをしていたけど実は気づいていたこと」など、
抑圧して無かったことにしていた感情に伴う思い出が多かったように思います。

ちなみにこの大爆発を起こす前の私は、「色々あったけど、自分の親は素晴らしいはずだ」と信じていました。親の弱いところも自分の弱いところも認めたくなかったのですね。
あまりに次々と溢れてくるのでとにかく頭の中がめちゃくちゃであり、注意力が散漫となってしまい、一時的に家事や育児をすることが難しくなりました。
また夜になっても同じ状態だったので、眠りたくとも眠れなくなってしまいました。この混乱ピーク時の3日間位は睡眠時間が2~3時間ほどで、とにかくとても苦しかったことを覚えています。

ホームに書いた「視界が明るくなる体験」は、この苦しさのピーク時のことでした。視界が下からグワーッと明るくなるとともに気持ちも明るくなり、今の環境にものすごく幸せを感じ、「夫と子どもも、今までの3倍大好き!」と感じました。10分程度でまた徐々に暗い視界に戻っていきました。
授乳ぐらいしかできなかったピーク時の3日間は、夫が仕事を休んで育児や家事をしてくれ、なんとか乗り切ることができました。
徐々に収束した
とにかく出てくる考えを書きなぐるようにしてノートに吐き出したり、電話相談ダイヤルにかけてみたり、夫に聞いてもらったりして(夫よ、あの時は本当にありがとう)
わけがわからないまま、必死になってなんとか対処しました。
すると次第に自然に頭の中に浮かんでくる考えが減り、それに伴って眠れる時間が少しずつ長くなり・・・いつもの日常が少しずつ戻ってきました。
トータルで1週間程度のできごとだったと思います。
不思議な出来事が終わって思ったこと
一体何だったの?
この1週間はいったい何だったのかと本当に不思議で、当時は「誰か同じようなことを体験した人はいないか?」と自分なりにインターネットで調べてみたのですが、ピンとくる情報には出会えませんでした。
その後色々な機会に人に聞いてみたところ、後にお世話になった臨床心理士の先生は「赤ちゃん部屋のおばけ」、気功師の先生は「フラッシュバック」とおっしゃっていました。私としては「遅れて出てきた反抗期?」など考えられることは多々あるのですが、どの定義もあてはまる部分と当てはまらない部分があります。
そのため結局何だったのかはわからないまま、私はあの1週間を「頭の中の大爆発」と呼んでいます(;^_^
何だったのかはわかりませんが、とにかくこれまでずっと無意識に抑圧してきたものが噴出したことは明らかでした。
生まれた家庭ではなく、結婚した後の家庭に身を置けたことで、噴出させても危険でない安心できる環境になったからこそ出てきたのではないかと考えています。
私も明るい視界になれる
ホームにも書きましたが、「頭の中が大爆発」の渦中に一時的に視界が明るくなる瞬間を体験したことで、これまでの自分の視界がとても暗いものであったことに気づきます。
そして私も「生き方次第でいつかこんな風に明るい視界になれる」だろう、明るい視界を目指そうと思うようになりました。
自分はまだまだ未成熟
私は「頭の中の大爆発」を通して過去の思い出を振り返ったことで、「自分が折れる、自分が我慢する、言われたことに従う」という生き方しかしてこなかったため、これまで自分の力で成長したことがあまりなく、
「自分自身があらゆる面で未熟なまま、気が付けばすでに子どもを育てる側になってしまっている」ことに気が付きました。

これに気が付いた時には本っ当に焦りました(;^ω^)
「このままではわが子を育てられない」と焦った私は、あわてて自分の課題に取り組むことになります。