自分はどんな環境で育ったのか?
これまで自分や家族にどんなことがあったのかが整理され、物事が客観的に見えてくるようになります。
そして、専門家の先生の言葉や、本に書いてある情報などを、素直に受け止められるようになってきます。

私の場合はカウンセリングを受けた際、
臨床心理士の先生から、私の育った家族が「機能不全家族」であると教えていただきました。
機能不全家族
(前略)心に深い傷を負ったアダルトチルドレンを生みだす家族などで、親としての機能を果たしていない家族を機能不全家族と呼ぶ。
子どもの頃に体験した親との関係が、大人になったときに強く影響を及ぼし、その子供に対して親と同じようにふるまい、次の世代へ伝播する傾向があるといわれている。
中央法規出版 精神保健福祉用語辞典 P91「機能不全家族」より引用
アダルトチルドレン (adult children;AC 機能不全家族で育ち様々な影響を受けて生きづらさを感じている人)
へるす出版 精神保健福祉援助実習 P95より引用
私は頭の中の大爆発を起こす前は、「不安定な環境で育ってきた」という自覚はありませんでした。

「両親は離婚はしたけれども、私を愛してくれているはずだ」「私のことを考えて育ててくれたはずだ」とかたくなに信じていました。
どんなに理不尽なことがあっても、「親や家族を憎んではいけない」という信念に縛られていました。
でも、同じような経験をお持ちの方なら、事実を客観的に並べてみると、後述するような事実に突き当たると思います。

もし過去の私のような考えをお持ちの方がいたら、すごく苦しいかと思いますが、必ず成長のためのチャンスになります!
あなたが認めたくないものは何ですか?どんなに辛くとも、それを認めれば道はひらけます。
ニッポン放送 テレフォン人生相談 パーソナリティ加藤諦三さんの冒頭の言葉より
大人になりきれていない親に育てられたという事実
このときに学んだ大切なことは、
まず、「自分の親は、自分の子どもを愛することができるほど、成長できていなかった」ということです。

これを認めることはとても辛く苦しいことですが、認めることが必ず救いになる日が来ます。
このことを教えてくれた本はこちらでした↓
両親は自分たちにできるベストを尽くして、あなたを育てました。
しかし、それは3歳の子供であった彼らにとっては、意味や性質は理解できることではなかったのです。
ジョンブラッドショー著「インナーチャイルド 本当のあなたをとり戻す方法」NHK出版 P128より引用
作家の田房永子さんも同じようなご経験をされており、その時の苦しみをこのように表現されていました↓
田房永子著 「しんどい母から逃げる!!~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~ 小学館P63より引用
田房永子著 「しんどい母から逃げる!!~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~ 小学館P67、68より引用
そして、「子どもを愛することができない親から、今でも愛されようと必死になっている自分に気が付く」ことでした。
このことを教えてくれたのはこちらのマンガ「凪のお暇」と、
私の タイトルマッチの相手は この人じゃ ない
この人の 笑顔が 見たくて すり寄っちゃう 自分だ
コナリミサト著 「凪のお暇」6巻 秋田書店 P144より引用
↓こちらの記事にも、母を客観的に見つめるヒントが書いてあります。

認めるのは苦しいことですが、これらを認めることができるようになった後はずいぶん楽になりました。
また、自分と自分の親、祖父母の代、親戚にまで目を向けてみると、
親が子を支配していたり、子が親の情緒面の面倒をみているという関係が繰り返されていることがわかってきました。
自分自身も大人になりきれていないという事実
そして、大人になりきれていなかった両親に育てられ、自分も充分に成長できていない
そしてそれは当たり前であり、仕方がないということがわかってきます。

だから私は、子供の世話をするエネルギーがわかなかったんだ
未だ大人になりきれていない自分を認められるようになると、
「それでは、そんな私が子育てをするならどうすれば良いか」という具体的な方法が見えてきます。
詳細はまた改めて記事にしたいと思っていますが、
- 無理をしない
- 自分を責めない
- 周囲の手を借りる
ことが大切でした。
ちなみにこの頃の子育てで私が救われた本はこちらです↓
こちらでも詳しく記事にしています
➩「子育てハッピーエッセンス100%」の内容や感想。何度でも読み返したい、おすすめの子育て本








