0.正直な感情を出す
過去に我慢した感情を吐き出すと、まずはぐんと楽になる
毎日の生活の中で起こる、思うようにならないこと。

理由の一つに、「怒りや悲しみなど幼い頃からため込んだ感情を、無意識に抑えることに、エネルギーを使ってしまっているから」ということがあるかもしれません。
心の中にいろんな感情をため込んだ人はなかなか自立ができない。
それくらい自分の感情を表現するのは、大切なことなのである。
加藤諦三著『「だれにでも「いい顔」をしてしまう人』嫌われたくない症候群 PHP研究所 P54より引用
私の場合は、頭の中の大爆発を経験したことで、半ば強制的に感情表出が始まりました。
そして試行錯誤したあとも、
私は自分の中に、まだまだ未解決の感情が残っていることを知りました。

幼い頃から抑えてきた感情というのは、無くなったように見えても、大人になってもちゃんと残っているんですね。
私の場合は生い立ちも関係してか、
自分の感情を抑制するのが幼い頃から当たり前になっていたため、
「自分が正直な感情を感じずに生きている」ということにすら気が付いていませんでした。
「感情を表出することの大切さ」は、実は多くの本に書いてあります。
繊細な子どもは、親の気持ちに敏感です。自分が怒ったり泣いたりしても受け止めてもらえない、(中略)否定される、怒られるなどが繰り返されると、悲しみや怒りを感じないようにしてしまうのです。
武田友紀著 『繊細さんが「自分のまま」で生きる本~繊細さは幸せへのコンパス~』 清流出版 P67より引用
感情の調節障害の行き着く先は、なにも感じない状態、つまりは感情の麻痺です。ポジティブな感情を残して、ネガティブな感情だけを排除することはできません。すべての感情を感じないようにするしかないのです。
白川美也子監修 「トラウマのことがわかる本 生きづらさを軽くするためにできること」講談社 P21より引用
そのため自分が感じないようにしてきた感情を正直に出すことを最初に行ってみましょう。

身体に残っている感情を出してしまえば、怒りや悲しみを抑えるという無意識のエネルギーを使わなくて済むようにため、毎日が本当に楽になります。
ぜひ以下の方法をお試しいただきたいです。
おすすめの感情吐き出し方法
感情の吐き出しは安全なかたちで行います。
(本人に直接吐き出すことはおすすめしません。わかってもらえず、逆に辛くなってしまう可能性があるからです。)
(必須)専門家の助けを借りる

自己流でやると収拾がつかなくなり大変苦しい思いをする場合があるため、
専門家の先生のお力を借りることが必須です。
私は①臨床心理士の先生、②気功師の先生、③セラピストの先生など、専門家の先生のお世話にもなりました。いずれも私が体験したできごとを話し、アドバイスをいただきました。

いちばん最初に行った、①の臨床心理士さんとのカウンセリングは私にとってとても影響の大きいものでした。
わりと遠慮なくズバッと指摘してくれる先生だったので(笑)、私は自分の自己愛の強さ、私の生まれた家族に起こっている悲しい連鎖について気がつくことができました。
③のセラピストの先生によるグループセラピーは現在も時々通っています。身近に起こる問題について話すことが出来る、ほっとできる場所です。私の中にある気づかなかった考え方のクセなど、様々な気づきを与えてもらっています。
信頼のおける人に話す
夫や信頼のおける友人、専門家の先生(詳細は下記)に聞いてもらったりして、過去の出来事について話を聞いてもらいました。
育った家庭の家族に直接話したこともありましたが、話してもお互いにいい気持ちがしないと感じたので、他の方法のほうが有効だなと私は感じました。
紙に書く
とても有効だったのが、溢れてくる感情や気づきをそのままノートに書き出すことでした。ネガティブなことも怒りも、そのままノートに吐き出しました。

枕を叩いて叫ぶ
こちらもかなり効果あり。
うさぎのぬいぐるみに八つ当たりをするネネちゃんのママを想像するとわかりやすいかと思います(笑)

過去の悲しいことや悔しいことを思い出し、枕を相手に心ゆくまで怒りを発散する方法です。
恥ずかしがらずに、「こんな言葉を言ってもいいものか」などと自分を止めることなく、その時に沸き上がった素直な気持ちで思いっきり叩くというのがポイントだと思います。
※家に誰もいないときにしましょう!(誰かいたら間違いなく心配されてしまうので)
感情を吐き出すときのポイント
この段階では、「母」に関することとそうでないことを分ける必要はなく、とにかく様々な感情を出てくるに任せて吐き出すのが良いと思います。
感情を吐き出す作業は、やっている最中は正直本当に苦しいです。
一気にやると疲れてしまうし、日常がおろそかになるので、バランスを取るのには時間もかかります。
でもやったらやった分だけ、その後自分の子どもに向き合う気持ちが楽になっていくことが実感できます。

幼いお子さんがいらっしゃる方はなかなか時間をとるのが難しいかもしれませんが、社会的資源を活用するなどして、ぜひ一人の時間をとってお試しくださいね。
とにかく、このステップ1の「吐き出す」という行為がとても重要であったと感じています。

私の場合、行う前と行った後では、自分の見ていた世界ががらりと変わりました。
もし、出てきた感情が母に起因するものだったら
このプロセス「0.正直な感情を出す」の段階で出てきた感情の多くが、私と同じように母親に起因するものであれば、このブログはお役に立てるのではないかと思います。
もしよろしければさらっとでも、読み進めてみてくださいね。


