
作成者のNikoです。
共感力が高いエンパスが強く生きるためには、「影」と向き合うことが最重要課題のようです。
「影」とは、自分で認めたくない自分のこと。ユング心理学では「シャドー」と呼ばれています。
たとえば、だれにでも優しくてみなから愛されている人の無意識の中には、じつは「人をいたぶろうとする残虐性」がある。(中略)
ユングはこのように「人間には、当人が嫌がって否定する悪が、無意識の中に存在する」ということを発見しました。これが、「シャドー」と名付けられた元型です。
長尾剛著 手にとるようにユング心理学がわかる本 株式会社かんき出版 P172より引用
先日マドモアゼル愛さんの書籍についての記事を書いてから、自分の「影」の部分に興味を持つようになりました。
「影」「シャドー」についてもっと知りたくて、検索でたまたま衝撃を受ける動画を見つけたので、記事にしていきたいと思います↓
「30日でエンパスが激変する禁断の秘訣」ってどんな動画?
共感者「エンパス」が、自分を変えていく過程が説明された動画
この動画では、他人の感情に共鳴しやすい「エンパス」の人が、心の痛みを乗り越えて自分を変えていく過程が説明されています。
30日の内的錬金術によって、彼女は傷を王冠へと変える。境界は要塞となり、沈黙は宣言となり、拒絶は愛の行為となる。他者への愛ではなく、自らへの愛として。
YouTube動画 心理的な深み「30日でエンパスが激変する禁断の秘訣」より

この「30日の内的錬金術」とは、「個性化」することでエンパスの人が「本気で自分を大切にするように変わっていくこと」と解釈できると思います。
以下で詳しくみていきます。
この動画のポイント
共感者「エンパス」
この動画によると、エンパスには以下のような特徴があるようです
- 他者の気持ちを自分のもののように感じてしまうため、「ノー」が言えず、従順になりがち
- 「良き女」「癒し手」「無限の与え手」という空虚な仮面をかぶりがち
- ナルシシストから利用されやすい
- 目覚める前のエンパスは、「決して表に出さない怒り」「決して引かない境界線」「無限の思いやり」を持っているが、これはエンパスの「影」がそうさせている。
エンパスの「影」とは
エンパスの「影」とは?この動画では、ズバリこう指摘しています。
彼女の影とは、決して表に出さない怒り、決して引かない境界線、そして無限の思いやりの下に埋もれた承認への渇望である。
YouTube動画 心理的な深み「30日でエンパスが激変する禁断の秘訣」より
すべての犠牲は隠された希望を秘めていた。もし十分に与え、十分に注ぎ、十分に血を流せば、誰かがついに自分の価値を認めてくれるのではないかと。ここに子供の原型の傷がある。愛は過剰な自己犠牲によって獲得しなければならないと学び、自分であることは決して充分ではないと刷り込まれた子供の傷だ。
YouTube動画 心理的な深み「30日でエンパスが激変する禁断の秘訣」より
際限なく他者に与え続けるエンパスには、「選ばれたい」「認められたい」「私を見てほしい」という承認への渇望という影があるということです。
この影を認め、受け入れることで、エンパスはこれまでのエンパスではなく「主権をもつエンパス」となることができるのです。
エンパスが果たせる「個性化」
ユングは「個性化」を、集団のために被る仮面から離れ、本来の自己となる過程であると述べた。
YouTube動画 心理的な深み「30日でエンパスが激変する禁断の秘訣」より
個性化・・・・・・
自我と自己が向き合い、認め合ってひとつになることを指す。
長尾剛著 手にとるようにユング心理学がわかる本 株式会社かんき出版 索引&用語解説より引用
自分が意識している「自我」と、無意識の部分まで含めた心そのものである「自己」を全て認める「個性化」。
エンパスが「影」と向き合うことで「個性化」を行うことができるという旨が、この動画では語られています。
エンパスにとっての贈り物は、他人を癒す力ではなく、この「個性化」を果たすことのできる「全体性」にあるのだそうです。
30日間で、具体的にエンパスが行うこと

この動画の中で示された、30日間で具体的に行っていくことをまとめました
- 話した相手や、入った部屋の人々の空気にネガティブなものを感じても、「それは自分の感情ではない」と切り分ける。相手の感情をあえて自分から背負わない
- 相手の気持ちを察しても、自分の気持ちのほうに目を向け、自分の気持ちを大事にするほうを選択する
- 「ノー」を言う
- 無理に空気を明るくするために話さない
- 相手が自分で気が付かない限り、自分が相手を癒すことはできないと心得る
- 批判を耳にしても、ただ沈黙する。そしてそれを自分のものにしない
- かつて他者に向けていた献身を自分へ向ける。(体を癒す食事を作り、魂を広げる言葉を読み、承認のためではなく喜びのために美に囲まれる)
- 愛情は外に求めずに自分の内側から得る
この動画についての感想など
「エンパス」「影」について調べていく中でたまたま聞いた動画ではあるのですが、泣きながら聴き入り、これは多分私の人生においてとても必要なことだ!と思いました。

結構な衝撃で、ここ数日、稲妻に打たれたような気持ちで過ごしています。
この動画は本編やYouTubeの機能で文字起こししたものを見られるんですが、AIがそのまま翻訳したようでどうしても誤字が多いです

対峙➩胎児とか、混同➩近藤とかになっちゃって、予期せぬ笑いが起こります
なので、私は自分が読む専用に文字起こしをしました。
調べてみてもユング自身は「エンパス」や「共感者」という言葉をはっきりとは示していないようです。この動画はどの本を参考にされているのか?私も読んでみたいので、もしこのYouTubeを作った方にお聞きしてみたいです。

それにしてもユング心理学に関するチャンネル、似ているものが多い!
雰囲気も、AIによる誤字具合も似てる!同じ人が作っているのかな?
さて30日の内的錬金術、具体的に取り組んでみているのですが、やはりとても難しいと感じます( ;∀;)
一人でこの動画を聞いているときは理解できますが、実際の対人場面においては、やはり自分を小さく見せることで平和を保とうとする癖が抜けない。極端にやりすぎるとただの嫌な奴になってしまいそうです。
でも、「承認のために流血しない」「愛されなくていい」「私は充分である」という思いを持って生活すると背筋が伸びる気がして、少しずつですが変わっていけるような気がします。
要は自分に正直になることかなと。感謝や笑顔を「本当のところ」に使って、相手に怒りが生じるようなときには「境界が守られていないんだ」と、自分の気持ちを大切にすることを守っていきたいです。
この動画に心打たれた方にはこちらもおすすめです。
ユング心理学に興味をもちはじめた私がとても読みやすいと感じているのがこの本↓難しい言葉も分かりやすく表現されていておすすめです。
【中古】 手にとるようにユング心理学がわかる本/長尾剛【著】
最後までお読みくださりありがとうございました!


